あけましておめでとうございます
年頭所感
謹んで新春の祝詞を申し上げます。
昨年を振り返ると、生成AIや自律型AI技術が急速に進化し、世界中でその影響力が拡大した1年でした。多くの産業で効率化と新たな価値創造を実現し、世界経済を牽引する推進力となっています。AIがもたらす革新の波が広がり、私たちはその変化の中心に立つ時代を迎えています。
私たちも社内業務へのAI活用を進めた結果、社員の生成AI活用率は84%に達し、特にクリエイティブチームでは、特定のタスクにおいて作業時間の45.6%を削減。全社的には、労務費を11.9%削減することにも成功し、具体的な効果を実感しました。
昨年スタートした「BRANU BRAIN」プロジェクトは、私たちのビジョンである「建設業界をテクノロジーでアップデートする。」を具体化するための重要な一歩でした。5,000社以上の顧客が保有する分散データを統合し、それをRetrieval-Augmented Generation(RAG)として活用可能なデータベース化。この統合データを大規模言語モデル(LLM)と組み合わせることで、建設業界に特化したAIモデルを構築しています。
BRANU BRAINは、膨大な業界データを活用することで、プロンプトベースでの高度な情報検索や具体的な課題解決の提案、業務プロセスの最適化を可能にします。現在は、社内の業務効率化や作業負担軽減を目指した試行を重ねながら、この技術をCAREECON Platformに段階的に統合し、顧客の課題解決に活用する準備を進めています。
さらに、このプロジェクトは、私たちが目指す「AIエージェント」の実現に繋がっています。
AIは、これまでの「予測を支援するプレディクティブモデル」から「人間の意思決定や作業を補助するコパイロットモデル」へ進化し、現在では「自律的に行動し、判断を下すエージェントモデル」へと新たなステージに移行しつつあります。
ブラニューの「AIエージェント」は、ユーザーが特別な技術的知識を必要とせず、プロダクトを通じて自然とAIの力を享受できる「デジタルパートナー」として機能し、インプットされた目標に基づいて必要なタスクを自律的に計画・提案しながら、アウトプットを生み出します。
具体的には、複数のプロジェクトデータを統合的に管理し、収益予測やリソース配分、スケジュールの最適化などを自動で実行するほか、マルチモーダルに図面や動画、写真、音声にセンサー情報など多様なデータ形式を統合。これにより、現場から経営まで幅広いニーズに対応し、ユーザーが本来注力すべき業務に集中できる環境を提供します。
2025年、干支の巳は「破壊と再生」の象徴。
AIの進化は古い慣習や社会構造に破壊的イノベーションをもたらし、新しい世界の基盤を築いています。
スクラップアンドビルド、つまり壊しながら再構築する過程こそが、社会を前進させる原動力。
この "破壊と再生"の精神を胸に、建設業界の新たな歩みを、みなさまと共に進んでまいります。
どうぞご期待ください!本年もよろしくお願いいたします。
本年がみなさまにとって実り多き、素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
2025年 元旦 BRANU株式会社
代表取締役社長 名富 達哉
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